お金と時間を使ってセミナーに参加したり、教材を購入して勉強することは非常に素晴らしいことだ。今、この記事を読んでくれているあなたは間違い無く勉強熱心な方であろう。
ただ、同じ事を学んでいるはずなのに、その後の結果が全く違うことがある。
セミナーや教材にたくさんの投資をしてきているのに、なかなか結果に結びつかない人も少なくない。
たったひとつのきっかけで大成功した人もいる。私は前者であり長い間苦労してきた。
この差は一体なぜ起こってしまうのか?どうすれば最大限の結果を出せるのだろうか?
私の経験をもとにまとめてたので参考にして欲しい。
目次
自己投資だと思っているものが実は。。。
何か新しい技術や知識を身につけるためにセミナーに参加したり教室に通ったりすることは、自己投資という名目に分類される。
この自己投資という概念は、あくまでも「投資」であるという位置付けで考えるべきだ。言い方を変えるなら、「投資の目的」は「リターン」であり「リターン」を見込めない投資は、投資ではなく、ただの浪費に分類される。
では、買っただけで読んでいない「積ん読」してある本の山はどうだろう。これは「浪費」と思われるかもしれないが、実際は「浪費」を乗り越えて、場所を占領するだけに場所代をとられる「消費」に分類される。
このような「浪費型」の自己投資とは逆に、投資をしただけのリターンが入る見込みの学習もあります。例えば何かの免許を取るためのセミナー参加や教材購入、または受験料などです。大型二種の免許を取るためにいくらか費やしたとしても、それで取得した免許によって、バスの運転をして給与を得るという「リターン」を得ることができるようになります。
自己投資が投資となる形は?
もちろん、浪費型や消費型の自己投資とは逆に、投資をしただけのリターンが入る見込みの学習もある。例えば何かの免許を取るためのセミナー参加や教材購入、または受験料などがその典型だ。大型二種の免許を取るためにいくらか費やしたとしても、それで取得した免許によって、バスの運転をして給与を得るという「リターン」を得ることができるようになる。このように投資に対するリターンを明確にしてから投資を行い、実際にそのリターンを得る行動までを一貫して計画することができれば、自己投資したものをきちんと回収し、利益を上げることができるようになる。
なぜ、自己投資が浪費となってしまうのか?
前述の通り、自己投資したつもりでも全くリターンを得ることのできない自己投資は、多くの場合、5つの原因のいずれかが当てはまっている。
これは私が長年時間とお金を投資し続けて、予想していたリターンが得れなかった理由を研究した結果わかったことだ。
その5つの理由とはいかに示す通りだ。
1)宣伝文句に踊らされて、簡単に結果が出ると思い込んで浪費してしまう
2)誘われて断りきれなかった
3)セミナーへの参加、あるいは教材などを購入したら、それだけで満足してしまう
4)学んだことを実行できない環境にある
5)自分のレベルに合っていない
このいずれかの落とし穴に、人は簡単に落ちてしまう。
でも、それぞれの原因に当てはまっていると気づけば、落とし穴に落ちないで、きちんと利益を得ることができるようになるのだ。では、上記の5つの原因について説明し、どうすればうまくいくようになるのかをお教えしよう。
宣伝文句に踊らされて、簡単に結果が出ると思い込んで浪費してしまう
「簡単に痩せる!」「わずか5分で結果が出る!」「1日30分で30万円の副収入!」などなど。。。セミナーや書籍のタイトルは、簡単に結果が出ると錯覚するようなタイトルで溢れている。もちろん指示通りに行えばそれなりの結果が出るのかもしれないのだが、冷静に考えてみてみるとそんなに簡単に結果が出ないことはすぐにわかる。特に儲け話に関わる場合は、儲けの種をわずかなお金で他人に教えたりするわけがない。
情報提供者は何かしらの利益が情報提供者自身にあるから、情報を出すのだ。参加するものもお金や時間を使うが、提供する側も同じように時間やお金を使っているということを忘れないでほしい。
実際に私も多くの本を買い、セミナーにも参加してきたが、特にお金に関する情報の多くは、すでに賞味期限が切れた食品のように、もう美味しくないものがその多くを占めていた。
だが一つだけ言えることは、すべてではないのだろうが、金額に比例してセミナーの内容が良いものが多くなるように思える。
また、金額が高いものは、セミナー後のフォローが充実していることが多く、実際に結果が出るまでサポートしてくれるものもある。
この私の経験からも、はっきり言えることは、自己投資をする際にはタイトルではなく、内容を吟味してから参加するべきであり、またセミナー後のフォローアップが充実しているかどうかをよく調べてから申し込みをする方がリターンを得れる確率は格段に上がるということだ。
吟味した結果、高額なセミナーに参加するべきだという結論が出たとしても、多くのリターンを得ることができるのであれば、セミナーの値段は気にするべき項目から外しても良くなるのだ。
内容が実践的でありフォローがあるもの、それを大きな基準とすることによって、自己投資が浪費となってしまう確率は格段に下がる。
誘われて断りきれなかった
自分の意思に関係なく、断れない誘いはある。もしその誘いがあなたの大切な人からであれば、なおさらに断りにくいだろう。行きたくないセミナーに誘われた際に、それを断って人間関係が悪くなったらどうしよう?そんな思いが頭をよぎるかもしれない。ただ、それは裏を返せば、それくらいで関係が悪くなるような相手なら、その誘いを機に付き合いをやめてしまっても良いかもしれない。
断り辛い誘いを受けた際に失敗する典型例は、何かの商売を始めさせられると言う勧誘商法である。
その手法としても最も多く見られるのは、セミナー後に行われるプチセミナーである。
あなたを誘ってきた人が「せっかくだから詳しい人に来てもらった」と、誰か別の人をセミナー後に呼び、あなたに話をしてもらうようにセッティングをするのだ。
それはあなたをビジネスに参加させるための作戦であり、始めからそのようにする計画でいた可能性が非常に高く、セミナー後にあなたの頭に浮かぶであろう不安や疑問を解消するためにされたセッティングなのだ。
もし上記のような展開になるようならば、用事があるからとすぐにその場から引き上げて流ことをお勧めする。
いずれにせよ、誰かに誘われてどうしても行かなければならない状況になったのなら、あなた自身の中にある基準をぶらさないで、何があっても動じないように心がけてからセミナーに参加する、あるいははっきりと興味がないことを伝えて断る方が、壊したくない人間関係を保つのには有効である場合が多い。
セミナーへの参加あるいは教材などを購入したら、それだけで満足してしまう
セミナーへの参加や教材または書籍を購入したら、それだけで自分は成功してしまったかのように錯覚をしてしまうことはよくあることだ。目的はそれらの情報を得て実践することにあるのに、情報を得た時点で全てがストップしてしまうのだ。
明確な目的がないままに、ついつい手を出してしまうのが原因であろう。
衝動的になり、ついつい勢いでお金を使ってしまう人に多く見られる。
この失敗をしないためには、まず目的を明確にして、その目的に沿ったもの以外には手を出さないと強く決心することが必要だ。そしていざセミナーに参加したなら、必ずいつまでに何をするかを明確にした期限計画を立てて、その計画を毎日見て、継続して実践する工夫をすると良いだろう。
例えば、全く副業をしたことのない人が、1ヶ月後に副業で100万円を稼げるようになるのは、ほぼ不可能であろう。でも1年間かけて月収100万円まで持っていくことは可能かもしれない。このように標を立てるのなら、まずは中長期の目標を立て、それを毎月、毎週、毎日と、より小さなセグメントで区切り、それぞれに目標を設定することをしてほしい。目標が明確でないままに初めても、おそらく結果は変わらないであろうが、初月で5万円絶対に稼ぐ!と決め、そのために毎日最低でも1,500円〜2,000円の利益を上げる!などといった具体的な目標があれば、少しずつ成功体験を積むことができるようになり、階段を上るように成功の階段を上ることができるだろう。
学んだことを実行できない環境にある
株式投資のマル秘テクを学んだとして、そのテクニックを実践するのに最低でも1,000万円の資金が必要だとしよう。その場合、資金を用意できない者がいくら知識を持っていたとしてもその知識を実践することができない。
また全く暇のない者が、毎日2時間の副業をするとなっても、実際にできないとなり挫折してしまうというだろう。
私も過去にものすごく美味しい事業についての説明を受けたことがあるが、当時は準備資金が足らず、参入することができなかった。
その事業は、予想通りに大きな収益を上げ、今でも継続して稼げている。
情報を知らなければ気にもかけないのだが、やはり知っている者からするとものすごく悔しいものだ。
今は実現できないけれど将来のためにとセミナーに参加するのは、もしかすると私と同じような悔しい思いをするだけの結果になるかもしれない。
自分がどうしてもやり遂げたい内容でない限り、参加を見合わせるべきだろう。
自分のレベルに合っていない
例えば、セミナーに参加した際に「バッファー管理を徹底し、コンストレインをなくしていく必要があります」と講師が言っているのを聞いて、何のことを言っているのかさっぱり分からないといった場合、これはあなたのレベルにあっていない情報であると言える。
その業界で使われる専門用語や基礎的知識が全くないにもかかわらず、いきなり中上級者向けの情報に触れても、わけの分からないままに時間が過ぎ、お金が消えていくだけだ。
このような事態を防ぐには、今現在のあなたが一体どのレベルにいるのかを明確にする必要がある。今から起業したいと考えている者が、いきなり節税対策の講座を受けても、そもそも青色申告を一度もしたことがないのであれば、いったい何のことを言っているのか皆目見当もつかないという事態になりかねない。知識はただ詰め込めば良いというわけではなく、詰め込む順番がとても大切なのだ。今から自己投資をしようとしている対象が、今の自分が超えたいと思っている困難や、達成したいと思っている目標を少しでも早くに達成できるようにしてくれるものなのかをよく考えてからその情報に触れる決意をする方が、効率が良く、実際に今すぐに役立つ情報を得ることができる可能性が高くなる。
セミナーと本やビデオ学習の違い
では、何をどのようにして学ぶのが最も効果的なのだろうか?
知識を覚える必要のあるものは、繰り返し学習できる本やビデオが良いだろう。そしてその知識を実行しているにも関わらず望む結果を得ることができない、あるいはそれらからは学ぶことのできない情報を得たいのであれば、セミナーに参加するのが良いだろう。
もちろんいきなりセミナーへ参加しても良いのだが、その際に必ず実行してほしいことがある。それは人とのつながりだ。
セミナー講師の話は、確かにお金を取るだけあってきちんと構成されたものが多く、情報を体系立ててわかりやすく伝えてくれるだろう。でもそれを聞くだけに止めてしまうのはもったいない。実際にセミナーに参加した後に大きな結果を出している者は、その講師との人脈作りや、セミナーに参加した別の参加者との人脈作りに多くの時間を割いている。
セミナーでは聞けなかったことや、自分と同じ目標や悩みを持っている仲間が、きっとそのセミナー会場にはいるはずだ。更には、あなたの目標をすでに達成した者や、あなたと同様の悩みを解決した人もいるかもしれない。
そういった人たちとのつながりを作ることこそが、セミナーへ参加する最も大きな利点であろう。
セミナーよりもセミナー後の懇親会の方が得るものが多かったというのもよく聞く話だ。私の場合も講師として参加したセミナーでは、セミナーで話さなかった(話せなかった)内容を懇親会では包み隠さず話すようにしている。
まとめ
自己投資をする際には、まずは自分がどの位置にいるのかを明確にし、どんな結果を得るためにお金と時間を使うのかを理解してから投資をするべきである。
そして自己投資をしたからには、リターンを得るための努力を惜しまず、必ず何か行動を起こすようにしなければならない。
その際には結果を出すまでの期限を設定すると、より効果がある。