
輸出eBay新規セラーが最初に悩む壁 PayPalの資金保留って何?
eBayビジネスが順調にスタートしたと思いきや、PayPalによって一時的に資金を保留されてしまった!という経験は新規eBayセラーだけではなく、取引経験豊富なトップセラーも経験することであり避けて通ることができない「壁」のひとつです。
そのため、eBayをスタートした直後の数ヶ月はキャッシュフローの悪化に悩まされる時期があることを事前に知っておく必要があるのです。
今回はなぜ新規eBayセラーの資金がPayPalによって保留されてしまうのか、その理由やいつ資金が解除されるのかなどをわかりやすくまとめてみましたので参考にしてください。
この記事の目次
どうして資金が一時保留されてしまうの?
eBayでの新規セラーに対しては商品を販売しても無条件で「ある一定期間の資金保留」というものがあります。
なぜPayPalが資金を押さえるのか?
これは新規セラーの場合、まだ取引に慣れていないためバイヤーとのトラブルが発生したときにすぐに残高から返金処理が行えるようにするために、PayPal側が一時的に資金を押さえておくのが目的です。
PayPalのページに「eBayで販売した商品は資金が利用可能になるまで最大21日間かかることがあります。」というメッセージが表示されたことはありませんか?
ここで押さえたいポイントは「かかることがあります」とありますが、新規eBayセラーの場合は必ずと言っていいほど21日間は商品に対して受け取った金額すべてが保留されるということ。
新規セラーの方は受け取った商品代金が一定期間保留されることを覚えておく必要があります。
ポジティブフィードバックを受け取った場合も資金は保留される?
PayPalページでは資金保留に関する詳細ページにて、バイヤーからポジティブフィードバックを受け取った場合、またeBayが定める(USPS)などの提携された郵便システムでトラッキング付の配送を行った場合と記載されていますが私たち日本人セラーにとってはUSPSなど関係がありませんのでこれには該当しません。
ただポジティブフィードバックを貰うと速く資金が自由になる場合も中にはあるようですが、多くの場合はポジティブフィードバックをもらった後でもPayPalは資金を保留するようですね。
憶測になりますが、アメリカ国内のセラーに関してはポジティブフィードバックをもらった場合は資金は保留されないのかもしれません。
21日間待てばすぐに資金は利用可能になるの?
完全に資金保留が解除になるまで、この21日間の保留期間は避けられません。また、資金が解除されるまで保留は継続されます。
この状態にストレスを感じない方はいないですよね!でも、残念ながらeBayとPayPalが決めたルールですので従うしかないのです。
「21日間」と聞くととても長〜く感じませんか。
無在庫でも有在庫でも商品が売れたら資金をどんどんと回転させていかなければならないので辛いところですが、ここで注意しなくてはならないことがあります。
それは、21日間の資金保留が終わると資金を自分の銀行口座にPayPalから引き出すことが可能になりますが、実際にあなたが現金を手にするまで数日かかるのです!(資金を入手できるまでの期間は銀行によって異なる場合もあります)
つまり、新規eBayセラーや取引実績がまだない方の場合はこの21日間が経過した後に自分の銀行口座へPayPal資金を移動することはできますが、実際に資金を受け取る銀行口座への資金移動が完了するまでに約5~6日かかってしまう、ということです。
つまりトータルすると21日間+5~6日=約26日~27日。
約一ヶ月近く販売したお金が自由に使えない状況が続くことを覚えておきましょう!
資金をうまく回せないときは出品をストップした方がいいの?
商品は売れるけれど資金がうまく回っていないとき、どうしても考えてしまうのが「売りたいけれどこれ以上売れると困る。少し出品するのを一時停止しよう」と思ってしまう方も中にはいらっしゃるかもしれません。
PayPalが資金を一時的に保留するシステムが変わらない限りこの状況は続きますので、できることならばeBayでビジネスをスタートさせる前に資金が保留されても困らないくらいの資金を準備しておくのもよいでしょう。
売りたいのに売れない、なんとも不可解な悩みですが新規セラーには避けることができない状況なのです。
資金保留の解除にはどのような条件が必要?
結論から言うと、米国に住所があるバイヤーに25回以上販売すればこの資金保留という状況から脱出することが可能になります!
25回以上アメリカ在住のバイヤーに商品を売るのは簡単!と思いますよね。
人それぞれですがこの25回以上という取引実績は簡単なようで難しい場合もあるので一概には言えないのです。なぜなら、ebay.com上で商品を販売するとアメリカ国内のバイヤーだけではなく世界中のバイヤーへと商品が売れていきます。また、経験上ebay.comがアメリカのサイトだとしてもアメリカ在住のバイヤーへ商品が売れる比率はあまり高くないような気がします。
私の経験上、eBayビジネスをやり始めた当初は10個の商品を販売したとき3個くらいがアメリカ人バイヤーに売れた記憶があります。比率にすると30%くらいですね。ebay.comで販売する=アメリカ人バイヤーではないことをこの時痛感したわけです。
もちろんアメリカ人が好むような商品を多く販売している方や何かしらのビジネス戦略でアメリカ人バイヤーにターゲットを絞っているセラーの方に関しては難なくクリアできる条件です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
eBayの出品制限だけではなく商品が売れてからも受け取った資金をPayPalが一時保留するなんて聞いていない!と思った新規セラーも中にはいらっしゃるかもしれませんが、eBayとPayPalの信頼を得るために必要な準備期間だとポジティブに考えるようにしましょう!
多くのバイヤーと取引実績を積み重ねていくうちに資金の一時保留はなくなり、必要な時に必要な分のPayPal資金をあなたの銀行口座に移動させることができるようになります。
次回は長年eBayビジネスをしていてもPayPalが資金を一時保留する場合があることに関して詳しく解説させていただきたいと思いますのでそちらも今後の参考にしてください。