eBayでかなり厄介なトラブルと言えば「返品リクエスト(Return request)」ですよね!
おそらく返品リクエストは頻繁には起こらないトラブルだと思いますが、その際バイヤーからReturn Shipping Labelを発行して欲しい、というリクエストがある場合もあります。
こちらのReturn Shipping Labelは実はアメリカ国内にいるセラーしか発行できないことをご存知でしょうか?
私たち日本人セラーはReturn Shipping Labelを発行することができないのです。
じゃあ、どうしたらいいの?
となりますよね。
今回はバイヤーからReturn Shipping Labelを要求された場合の対処方法について分かりやすく解説させていただきたいと思いますので今後の参考にしてください。
目次
Return Shipping Labelって何?
Return shipping labelは「プリペイド返送ラベル」のことを指します。
アメリカ国内では、セラーがUSPSのReturn Shipping Labelを印刷し、それをバイヤーに送り、バイヤーは送料を支払わずに商品をセラーに返送することができます。
とても便利なシステム〜!
と喜んでいるのも今だけです。
非常に残念ですが、プリペイド返送ラベルが印刷でき、バイヤーに渡せるのは「USセラー」から購入した場合のみです。
なぜこれが可能なのか?
実は、eBayとUSPSがAPIで連携しており、データ連携しているためプレイペイド返送ラベルを発行することが可能なのです!
アメリカ人セラーのアカウントはSoldから返品リクエストがあった際に、Return Labelを印刷できるようになっており、そのPDFラベルをバイヤーに送ることにより、バイヤーはUSPSの郵便局に商品を持ち込んだ際、代金(返送料)を支払いしなくてもよく、セラーに請求されます。
つまり、USPSではなく日本郵便で発送しているという理由から、日本人セラーはこの機能を利用することができないのです。
Return Shipping Labelの依頼が入ったらどうすればいいの?
あなたが販売している商品に対して、バイヤーからReturn Requestを受けた際、基本的にあなたはAccept Returnをすることにより、商品代金と最初の送料をバイヤーに自動返金することができます。
バイヤーから、
Can you send me a return shipping label?
返送ラベルを送ってくれませんか?
と言われたことはありませんか?
これによりバイヤーは商品を無料でセラーに返送することができるのですが、アメリカ人セラーとの取引に慣れているアメリカ人バイヤーは海外にいるセラーの事情を知らないため、日本人セラー
から購入する場合でも返送ラベルを依頼する時があります。
日本人セラーの場合は、先ずバイヤーに日本に送り返すために必要な送料がいくらかかるのかを聞き、その金額をバイヤーに対してPayPalからバイヤーの支払元PayPalに対して返送料金を返金してから相手に商品を返送してもらうというプロセスになりますので、以下のメッセージをバイヤーに送ってみましょう!
サンプル英文1)
Hi, I am not a US seller, so I cannot issue an USPS
return shipping label in Japan.
I will issue refund for return postage through
PayPal, so please let me know how much it will
cost you to ship this item back to me in Japan.
和訳)
こんにちは、私はアメリカ人セラーではないので
日本でUSPSの返送ラベルは発行できません。
PayPalにて返送送料を返金しますので、日本に
いる私に返送するのにいくらかかるかを教えて
ください。
サンプル英文2)
Hello. I am sorry, but the prepaid return
shipping label can be issued by US sellers
who use USPS ONLY.
Since I am a seller from Japan, I won’t able
to issue return label from eBay.
Therefore, please go ahead and ship the
item back to me and send me the receipt
of shipping cost.
Then, I will refund your return shipping cost
by PayPal.
Thank you.
和訳)
こんにちは。申し訳ございませんが、
プリペイド返送ラベルはアメリカ人
セラーでUSPSを使用した場合のみしか
利用できません。
私は日本からのセラーのため、eBay
で返送ラベルを発行することができません
よって、商品を返送していただき、
送料のレシートを私に送ってください。
そして、PayPalにて返送料金を
返金します。
よろしくお願いします。
バイヤーはあなたの状況を理解し、返送料をあなたに教えてくれるはずですので対応してくださいね。
日本人セラーが対処できる返品リクエスト・3つの選択とは?
この機会にバイヤーから返品リクエストが届いた時にあなたが選択できる3つのオプションのおさらいもしておきましょう!
「Return Request」をオープンされてしまった場合、セラーとして、以下の3つの選択肢が残されています。
(1) Accept the return (返品を受け入れる)
You’ll pay for return postage and can send our return label or send your own. Wait to get the item back before you refund the buyer.
セラーが返送費用を支払い、アイテムの返品を受け付ける。
(2) Refund the buyer (バイヤーに全額返金する)
The buyer will keep the item, and you can fully refund the buyer to close this request.
商品はバイヤー側でキープ、セラーは全額返金する。
(3) Offer a partial refund (一部返金を提案する)
The buyer will keep the item and you have one chance to offer an amount.
商品はバイヤー側でキープ、セラーは1回だけ値引を提案できる。
これではセラーが反論できる余地はほとんど(というか全然)ないですよね!
(3)の提案も、「Return Request」上では1回しか許されていません。ですので、バイヤーとの交渉に失敗すると(1)か(2)が強制されてしまうことになります。もちろん、事前にeBay messageでバイヤーと話し合
うことは可能です。
逆にバイヤーとしては、SNAD(SNAD :Significantly Not As Describedー商品が説明と異なる)を盾に(1)や(2)に持っていくことは容易にできてしまうため、良心的なバイヤーでない限りそうしてしまいますよね。
日本からアメリカへの送料とアメリカから日本への送料を比較すると、後者の方が比較的高額です。
そのためセラーとしては返送費用の負担を躊躇してしまいがちになりますよね。
それを念頭に現状は一部返金を最初から要求してくるバイヤーの割合が多くなってきているようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Return Shipping Labelはアメリカ国内のセラーしか利用できない機能だということがわかりましたね。
残念ながら私たち日本人はUSPSを利用して商品を発送していませんので、この機能を使うことはできませんが、きちんと対応すればバイヤーも理解してくれますので、上記いずれかの英文を相手に送り対応しましょう!