中国輸入ビジネスを成功しているセラーは儲かる商品をどのように仕入れているのか、気になりますよね!
実際に中国に行き、商品を手にして確認するのが一番ですが、中国輸入を副業とされているセラーはそのような時間は持てないのが現実です。
そこで、今回は商品のおすすめ仕入先マーケットをいくつか紹介したいと思いますのでぜひ参考にしてください。
イーウー(義烏)とは?
まず、中国輸入と言えばイーウー(義烏)を耳にすると思います。
イーウー(義烏)とは、中国浙江省の市で、上海から新幹線に乗り、約2時間の場所にあります。2002年に開業した義烏義烏国際商貿城(福田市場)、中国小商品城、賓王市場の三つの大規模日用品卸売市場があり、中国東部最大の物流基地です。世界中のバイヤーも多く訪れ、日本の100円ショップ等の商品のうち、中国産のものは多くがここで調達されています。
この中で最大市場である福田市場(義烏国際商貿城)は、総面積320万平方メートル、東京ドーム30個分ともいわれる広大な面積に約60,000軒以上のショップがあり、約30万以上の商品を販売しています。
今日では世界中からバイヤーが訪れ、1日20万人を超える人々が市場を出入りしています!商品の山に埋もれてしまいそうですね。
1区:主にアクセサリー、玩具、装飾
2区:什器、雑貨
3区:家電製品
4区:化粧品、スポーツ用品
5区:衣類など
上記のように5つの区に分かれています。
通常1区から5区まで、直線で歩くだけで も約4時間かかります。
基本的に卸売市場で小売りはしませんが、交渉によりサンプルの販売は可能です。価格は日本国内の販売されている価格の1/10~1/5ぐらい。
例えば、日本で600~1000円ぐらいで売られているネクタイは80円~120円ぐらいで販売されています。最低仕入れロットは、最低12個、50個など問屋によって様々ですが、価格の安い例えば1本5円のボールペンなどは最低1万本の購入が必要となります。
1週間いても全ての店に足を運ぶことはできないほどの店舗数ですが、多くの方は2日間市場を歩くと歩けなくなる程疲れると言われています。
商品には、日本での販売価格の五分の一、十分の一の商品もある為、ここから仕入れ、日本で販売する企業も多くありますが、卸売市場であるため、原則、小口販売には対応していません。
ですので、小口発注をする際は、その都度ショップと協議しなければならないことを覚えておきましょう。
現地仕入れとネット仕入れ
中国で仕入れる方法は大きくわけて2通りあります。
*インターネットを使って仕入れる方法
*中国現地から仕入れる方法
おすすめ!インターネット中国輸入ビジネス仕入れ元
中国最大級のCtoC、BtoCサイト「タオバオ」
- 中国最大級のCtoC(個人対個人取引)
B2C(企業対個人取引)マーケットプレイス - 決済:アリペイ、クレジットカード決済
個人、小規模から中国輸入に取り組む人が最初の仕入れ先の利用する場面で最も利用が多いのはこの「タオバオ」です。「小売」のプラットフォームであるため、1個からでも発注が可能です。
淘宝網(タオバオ)を、日本のECサイトで例えるとヤフオクですね。
仕入れの際は、代行業者を使うのが一般的ですので、中国輸入の代行サイトは多数存在します。インターネット上で「中国輸入 代行 評判」等で検索し各社のサービスを比較しあなたのニーズにあった代行会社を選びましょう!
中国国内の企業向けのBtoB「アリババ ・チャイナ」
- 中国国内取引のためのBtoB取引の問屋サイト
- 言語 中国語
中国国内の企業向けのBtoBサイトです。サプライヤーは工場、商社、メーカーが中心です。OEM、ODMを受け付けている業者も多数出品しています。
タオバオとの違いは、タオバオが個人向けに対して、アリババは業者向けの卸サイト、という点です。タオバオと比較すると価格は安くなりますが、発注ロットは大きくなりますので注意が必要です。
サプライヤーとのやりとり言語は基本的に中国語です。仕入れの際は、代行業者を使うのがビジネスを成功させる一つの鍵と言えるでしょう。
仕入れ元によって品質にばらつきがある場合もありますので、初めて取引する相手の場合はサンプルオーダーが必須です。
日本への発送に対応している業者も中にはいますので、仕入れ時に確認してくださいね。
国際BtoBマーケットプレイス「アリババ・ドットコム」
- 国際取引のBtoB取引の問屋サイト
- 言語:英語
- 決済:取引先により異なる 銀行送金、ペイパル、クレジットカード対応の業者もあり。
アリババ ・チャイナが中国国内向けに対し、その国際版がアリババです。サプライヤーは工場、商社、メーカーが中心です。OEM、ODMを受け付けている業者も多数出品しています。タオバオと比較すると、価格は安くなりますが、発注ロットは大きくなります。
基本的にやりとりは英語で行うことになりますが、日本語が通じる業者もあります。しかし、自動翻訳のような不自然な日本語の場合が多いので英語でやりとりをしておく方がよいでしょう。
中国を相手に初めて取引するときは、必ず小ロットからのサンプル注文が必要です。
アリババで本発注するときは1000個単位の大量ロットとなることが多いのですが、交渉次第では小ロットでも発注できる場合もありますので一度交渉
してみましょう。
多くの業者はサンプルオーダーを受けてくれます。「現物を確認したいので1個送ってくれませんか?」という交渉も有効ですので覚えておくとよいでしょう。
もうすでにご存知だと思いますが、中国相手に取引するときは価格やロットは「交渉」が大前提です。最初から表示されている価格でそのまま発注はせずに必ず交渉しましょう。
国際取引のマーケットプレイスであるため、日本への発送にも対応しています。
BtoC市場で中国No.1のECモール Tmall(天猫)
TmallはBtoC(企業対個人取引)のマーケットプレイスです。
T-mallはBtoC市場で中国No.1のECモールです。
- シェア率63.5%
- 流通金額約20兆円
- アリババグループ運営
タオバオと比較すると品質は高い傾向があります。その理由は、T-mallは偽物や非正規品を排除するための審査基準を通過した出品者が出品できるモールであるためです。
Tmall(天猫)を、日本のECサイトで例えると楽天ですね。
海外有名ブランドを積極的に出店することで、高品質、信頼、安心のブランド力を構築し、タオパオとの差別化に成功しているサイトです。ユニクロなど日系の大手企業も出展していますのでチェックしてみてください。
BtoC市場で中国No.2のECモール JD.com(ジンドン)
JD.com(ジンドン)は、タオバオのアリババグループと並び、中国の2大ECモールと呼ばれている巨大サイトです!
JD.com(ジンドン)はパソコン、スマートフォン、家電製品等の他、家具や雑貨、日用品まで幅広く取り扱っており、偽物・粗悪品が氾濫する中国の中で、徹底した商品管理・配送スピードの向上・アフターサービスの徹底を行い、中国人にも信頼されているので安心して仕入れることができますね。
「電化製品はJD.com(ジンドン)で購入」と言う中国人も多く、様々な商品を扱っている中でも特に電化製品への支持が大きいポイントが特徴となっています。
JD.com(ジンドン)はタオバオのように大小様々な出店者を集める方式も採っていますが、基本的には自社販売に力を入れていますので、日本のAmazonのような販売方法を展開していると解釈してください。
国際サイト「Ali Express (アリエクスプレス)」
- 小口取引が可能なB2Cサイト
- 言語:英語、日本語(機械翻訳らしい・・・精度は低い)
- 決済:クレジットカード
アリババグループが、中国国外の消費者を対象に展開している、グローバルな小売りマーケットプレイスです。国際向けのサイトでもあるため、代行業者を介さず直接に日本に商品を送ってもらうこともできます。
小ロットからでも仕入れができるのが特徴です。
烏購
烏購は中国輸入で有名な義烏(イーウー)の商品を仕入れることのできるサイトです。
浙江中国小商品城集团股份有限公司といういわゆる福田市場を運営している会社が
運営しています。取り扱っている商品も非常に多く、タオバオやアリババより安い商品もありますがそこまでのメリットはありません。
そもそも義烏の商品はそれほど安くありません。
安さだけ求めるなら虎門(フーメン)などのほうが安いとされています。
中国輸入のネット仕入先比較(品質、価格、ロット)
中国のネット仕入れ先を品質、価格、ロットの切り口で比較してみました。
1つのサイトだけでも無数の出展者がいますし、仕入れ元により条件は異なりますので、あくまでも参考程度にしてください。
仕入れ先 | 品質 | 価格 | ロット |
タオバオ | ◯ | ◯ | ◎ |
アリババ・チャイナ | ◯ | ◎ | △ |
アリババ・ドットコム | ◯ | ◎ | △ |
Timall(天猫) | ◎ | △ | ◎ |
JD.com(ジンドン) | ◎ | △ | ◎ |
アリエクスプレス | ◎ | △ | ◎ |
烏購 | ◯ | ◯ | ◯ |
中国現地での仕入れ
中国の現地仕入れとして代表的なのは以下の3つです。
- 義烏(イーウー)マーケット
- 深セン(シンセン)
- 広州(コウシュウ)
現地に行く前に、どんな商品を探しているのがあかじめ目的を決めておきましょう。
なぜなら、広大な敷地に多種多用な選択肢品目があるため、絞りきることができないからです。また、はじめて現地に行く場合、ツアーやアテンドサービスを提供している代行会社を使うことがオススメです。
深セン(シンセン)
エレクトロニクス関連の商品が得意な場所で、アリババに出店している店舗が多くあります。
広州(コウシュウ)
アパレル、革製品などのファション関連の商品が豊富です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
中国では工場やメーカーの人間と親しくなると価格も下げてもらえる場合がかなりの頻度でありますので、最終的にはそこを目指すのが良いかもしれませんね!
もちろん、ただ親しくなるのではなくお互いにWINWINの関係を保ちながらビジネスを成功させる姿勢がとても大切になりますので覚えておくとよいでしょう。
代行業者を使った仕入れも良いのですが、長い目でみると中国在住で信頼できる方を見つけて取引先とつながっていく方がよいかもしれません。
しかし、「いかに安く仕入れることができるか」というポイントは中国輸入ビジネスに慣れてからでも遅くはありません。
まずは、仕入先サイト、もしくは中国現地から直接商品を輸入してみましょう!