おはようございます！ SAATSの林です＾＾
ここ最近日本でもニュースになっている
アメリカトランプ政権が中国に対して
仕掛けた貿易戦争。
中国でeコマース業界で最も成功している一人、
アリババグループのジャック・マー氏は今回の
アメリカが仕掛けた貿易戦争についてどう思って
いるのか。
これに関してインタビューにては先日話しました。
当初ジャック・マー氏はトランプ大統領が
アメリカでやろうとしている法人税を下げることに関して
同じビジネスマンとしてとても感銘をうけたと
言います。
しかしながら今回トランプ政権が仕掛けた
貿易戦争についてはアメリカ経済にとって
本当にメリットがあるのかどうか再考して
ほしいと警報を鳴らしました。
今回トランプ大統領が仕掛けた中国製品への
高い輸入関税、そしてその報復措置
として中国政府も同様にアメリカからの商品の
一部に対して同等額の関税をかけることを
発表しました。
まさに貿易戦争です。
今回のジャック・マー氏の見解がとても私も
勉強になりましたのでシェアさせていただきますね。
ジャック・マー氏によると、アメリカの対中国
に対する大幅な赤字は過去30年間でアメリカ主導に
よって作り出された構造的なものが原因であると
述べました。
約30年間前からアメリカはアメリカの企業に対して
利益拡大のために、より人件費の安いアジア諸国、
とりわけ中国に商品の生産拠点を移して、
アウトソースすることを斡旋してきました。
もちろん当時の中国は人口は多い（労力が多い）、
国土が大きい（大規模な工場を建設できる土地がある）、
そして発展途上国であり、賃金がとても低い。
まさにアメリカ企業が中国拠点で製品の製造を
する条件が揃っていたのです。
つまりこの安い人件費を商品を中国から仕入れるという
対中国の貿易赤字の構図はそもそもアメリカが創り出した
ものなのです。
勝手に中国がアメリカの輸出をガンガンしてアメリカが
大赤字になっているというものではなく、30年間で
そういった流れを作り出したのはそもそもアメリカなんですね。
トランプは中国から安い商品がアメリカに大量に
入り込んでいるというほんの一面だけを取り上げて
中国は悪だ！と攻めてきているとジャック・マー氏は
述べています。
しかも今のアメリカの好調な経済はこの30年間の
米中間の貿易関係に支えられていることも指摘しました。
安い人件費で製造された商品はどんどんアメリカに流れ、
アメリカ国民は高いクオリティーの商品をリーゾナブルな
価格で購入でき、それがアメリカ国民の消費を促進します。
これによりアメリカの企業は儲かり、更に工場や雇用を
しようと投資します。
中国の貿易黒字で得られた米ドルは、アメリカ企業の歳入に資金
を供給するためにリサイクルされ、アメリカの金利は
アメリカ経済にとって有利な低いレートに保たれており、
これにより多くのアメリカ企業は銀行からお金を安い金利で
借りることができ、雇用を促し、先月2018年3月のアメリカの
失業率は4.1％と17年ぶりの最安値となりました。
対中国の大幅な貿易赤字を考慮しても、アメリカ経済、株価は
とても順調に推移していることを示しています。
そう、この長年30年間の日中の貿易サイクルが全てアメリカの
経済に密接に関わりあっているにも関わらず、今回トランプ政権
は「貿易赤字」という一面だけを全面的に取り上げ、
中国の商品に対して高い関税をかける！とこれまでのサイクルを
崩そうとしている。
高関税がかかり、中国製品が安くならなくなった場合、
アメリカ国民はより製造コストの高いMade in USA商品を
購入することとなり、消費にブレーキがかかり、結果として
アメリカ企業の業績悪化に繋がると懸念しています。
これは上記のことを考えても本当にアメリカ国民、アメリカ経済
にとって良いことなのか？とジャック・マー氏は述べています。
もちろん中国も大きな恩恵を受けました。30年前にアメリカ主導で
始まった生産拠点を中国に移し、安い労働賃金で生産しよう！という
先進国のより利益を追求しての動きが、結果として中国を世界最大の
輸出国にさせたのです。
この30年間でアメリカや日本、ヨーロッパの新しいイノベーション、技術は
どんどん中国の技術者たちに吸収され、中国は現在ではイノベイティブ
で技術力ある輸出大国となったのです。
今回の貿易戦争はアメリカ企業にとっても大きな打撃を
与えるものだとジャック・マー氏はいいます。
輸出大国になれた中国は現在世界No.2のGDPとなり、現在では
中国国民の平均所得がどんどん伸び、ミドルクラスと呼ばれる
年収500万～800万円の所得階級の国民が3億人を超えてきています。
こういった人たちが世界中に旅行して消費したり、オンラインで
高品質な輸入食品、化粧品、ファッション、健康関連商品を
ガンガン中国に輸入しているわけです。
人口12億人の中国ですから、3億人、つまりアメリカのほぼ総人口
がミドルクラスということになります。こういった人たちはアメリカ
からも現在も今後もどんどん商品を購入するわけですが、今回
トランプ政権が仕掛けた貿易戦争により、中国政府も報復措置として
アメリカ製品に対して高い関税をかけるわけですから、こういった
中国のミドルクラスの国民はアメリカから商品を買わなくなります。
結果としてアメリカは自分の首を締めることになる。
ジャック・マー氏はこのように警報しています。
トランプ大統領よ。。。私のメルマガを読んでいるなら
このジャック・マー氏のコメントを読んでほしい（笑
やめとこうよ。。貿易戦争。
って読んでるわけないかｗ
ジャック・マー氏のインタビューはこちらから見れます。
http://www.alizila.com/trade-war-kills-jobs-opportunity-hope/
それでは今日も良い1日をお過ごしくださいね＾＾
━SAATS NEWS━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
eBay韓国配送ロッカーを使用
http://saats.jp/jpn/ebay-use-lockcer-korea/
Amazon Keyの主要機能提供
http://saats.jp/jpn/amazon-key-feature/
Amazon, Whole Foods LAに配達拡大
http://saats.jp/jpn/amazon-whole-foods-la-delivery/
Jack Ma氏, Facebookの修正求める
http://saats.jp/jpn/jackma-asked-facebook-revision/
Walmart, Amazon対抗策にピックアップタワー
http://saats.jp/jpn/walmart-pickup-tower/
━SAATS NEWS 本日のピックアップ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【Amazon, Ring買収完了】
Amazon は2月にRingを買収すると発表していたが、
公式にスマートドアホンや屋外セキュリティカメラを
手掛ける新興企業の買収を完了した。
買収に際し、Ringは第1世代Video Doorbellの価格を
Amazonで約150ドル、Ring.comでは179ドルで
販売していたものを100ドルに引き下げた。
720HDのVideo Doorbellは、配線で接続するか、
充電可能なバッテリーで動く。内蔵カメラのモーション
センサーの検知範囲内に誰かが入るか、
ドアホンを鳴らすと、アラートが送信される。
Ringは第1世代のVideo Doorbellのほか、配線接続のみに
対応するVideo Doorbell Proや、充電式のバッテリーパック
を装備するVideo Doorbell 2も販売している。
さらに、Video Doorbell Eliteという
プロ向けのフラッシュ搭載版も提供している。
━━eBay 取引例文━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【日本語】
大変お待たせいたしました。
ようやく私はストックルームからアーティスト
○○のレコードを2点探し出しました。
残念ながら、あなたが探している他の
レコードは見つけることが出来ませんでした。
この2点のレコードに関しましては、もしかしたら、
あなたは既に手に入れてしまっているのかもしれませんが、
もし、私から購入していただけたら嬉しいです。
————————————————-
↓
【英 語】
Sorry to keep you waiting.
Finally I found 2 records of artist
○○ from the stock room.
Unfortunately, I could not find any
other records you were looking for.
Regarding these two records, perhaps,
you may have already gotten it, but I would be happy
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━━編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. スマートデイズの経営破綻。大きな波紋を
呼んでいますね。
30年間家賃保証。。。長い年数の保証って
経営者としてリスクに感じてしまいますね。
マーケティングではかなりのキラー文句
になりますが。。
