2019年もスタートしましたね!
2018年はあなたにとってどのような一年でしたでしょうか?
2019年も元気にたくさんの日本の商品を海外に拡めていきましょう!
もうすでにご存知だと思われますが、Amazon FBAを利用するあたって納品手数料や、在庫保管手数料など、様々な手数料が発生します。
Amazon.comのFBA倉庫に商品を納品する際に発生する手数料に関して、詳しく解説させていただきます!
この記事を読めば、FBA倉庫に納品する商品サイズと納品手数料の関係をしっかりと把握することができるはずです。
これまで何となくFBA販売をされていた方もこの機会に復習の意味を込めてFBA手数料について正しい知識を身に付けましょう!
目次
Amazon FBA 納品手数料
Amazon FBA納品手数料は「商品サイズによって決まる」事はご存知ですよね!商品サイズには様々な規定があり、すべてを把握するのはとても難しいと思います。
商品サイズの種類(Amazon FBA)
商品サイズは、大きく2種類のサイズ区分に分かれています。さらに、標準サイズは2つ、大型サイズは4つの区分があります!
① 標準サイズ(Standard Size)
a. 標準小型
b. 標準大型
② 大型サイズ(Over-sized)
a. 大型 小
b. 大型 中
c. 大型 大
d. 大型 特殊
標準サイズ詳細(Amazon FBA)
下記が標準サイズの条件となります。
・重量: 20ポンド以下 (※1ポンド=453.592グラム)
・3辺サイズ上限 (※1インチ=2.54センチメートル)
最長辺: 18インチ
中間辺: 14インチ
最短辺: 8インチ
***注意***
この3辺のうち1つでもサイズオーバーした場合は「大型商品」扱いとなります。
重量に関して
基本的に商品重量か容積重量のうち、値の大きい方を使用します。
実重量 : 箱の重さ
容積重量: 縦(cm) × 横(cm) × 高(cm) ÷ 5,000
仮に、3辺サイズ40/40/50(cm)のダンボールを送る場合の容積重量は、40(縦)×40(横)×50(高さ)÷5000=16kg となります。
※以下2商品は除きます。
・標準サイズ 重量1ポンド以下
・大型サイズ 特殊
<UPS・FedEx>
各箱毎に請求重量(容積重量・合計実重量のうち値の大きい方)を算出し合算
<DHL>
容積重量・実重量の総合計を算出、値の大きい方の重量が適用
国際郵便(EMS)の場合は、容積重量の概念はなく、実重量がそのまま請求重量となります。
EMSは本来は個人消費目的用の配送手段だとされておりますので、越境ECにおいては使うことは無いかもしれませんが覚えておくとよいでしょう。
商品容積の算出方法
Amazonが定める商品容積重量の式 =(長さ x 幅 x 高さ)÷ 139
(*1インチ=2.54センチメートル)
(*1ポンド=453.592グラム)
(*1オンス=28.3495グラム)
*長さ + 周囲
=「長さ (最長辺)」+ 「周囲の長さ (最短辺 + 中間辺)× 2」
大型 特殊サイズについて
大型 特殊サイズは、通常の条件(重量・3辺サイズ)の他、特別な取り扱い要件や配送オプションを使用する場合に適用されます。
以下のいずれかに該当する商品は、特殊サイズ扱いとなります。
・最長辺が108インチを超える
・商品重量または容積重量が150ポンドを超える
・長さと周囲の合計が165インチを超える
・特別な取り扱いが必要とアマゾンに判断された場合
標準サイズ手数料
大型サイズ手数料
商品サイズの変更・更新する必要がある時はどうする?
商品サイズの変更や更新をしなくてはならない場合は、Amazonのテクニカルサポートへ連絡をし、正しいサイズを報告して下さいね。
※場合によっては製造メーカーの情報等必要になる場合がありますので、テクニカルサポートに問い合わせる前に必要な書類も準備しておくとよいでしょう。
Amazon FBA 在庫保管手数料
Amazon FBA倉庫に商品を納品すると、必ず在庫保管手数料が発生します。
在庫保管手数料に関してしっかりとした知識をつけておかないと、実際に利益計算した際に、思ったより利益額が少ない!などという状態になりかねませんのでこの機会に在庫保管手数料についてもしっかりと理解を深めましょう。
2018年に以下4つの保管手数料に改定がありました。
① 在庫保管手数料(Inventory storage fees):増額
・変更点:1立方フィートあたり0.05ドル増額
(※1立方フィート=30.48 × 30.48 × 30.48 立方センチメートル)
・対象:Amazon FBA販売を行なっている全ての方
・施行日:2018年4月1日~
② 長期在庫保管手数料:徴収スパンの変更
・変更点:徴収頻度が半年ごとから毎月に変更
・対象:Amazon FBA販売を行なっている全ての方
・施行日:2018年9月15日~
③ 最低長期在庫保管手数料:新設
・変更点:保管期間が365日以上のFBA在庫商品に対し、1つあたり月額最低0.50ドルの手数料が導入
・対象:Amazon FBA販売を行なっている全ての方
・施行日:2018年8月15日~
④ FBA在庫保管制限と在庫保管超過手数料:変更
・変更点:FBAの保管制限値(25立方フィート)を超えた在庫の1日あたりの数量に基づき算出。1立方フィートあたり10ドル(毎月)請求されます。
(※1立方フィート=30.48 × 30.48 × 30.48 立方センチメートル)
・対象:Amazon FBA販売を行っており、在庫のパフォーマンス(Inventory performance)が350未満の方
・施行日:2018年7月1日~
それでは、それぞれの在庫保存手数料についてさらに詳しく見ていきましょう!
在庫保管手数料(Inventory storage fees)
在庫保管手数料は、在庫商品がAmazon FBA倉庫内で占める割合に対し発生する手数料です。
Amazonが定める商品の体積計算に基づき、日割りで計算されます。
毎月7日から15日の間に在庫保管手数料の計算を行い、翌月に請求されます。
また、手数料は商品サイズと時期により異なります。
長期在庫保管手数料(FBA long-term storage fees / LTSF)
Amazon FBA倉庫では毎月15日に、在庫一掃チェック(長期保管チェック)が行われます。在庫保管期間により手数料が異なります。
・保管期間:181日以上365日未満(※1立方フィート=一辺が30.48センチの立方体あたり)
手数料:3.45ドル (※1立方フィート=一辺が30.48センチの立方体あたり)・保管期間:365日以上
手数料:6.90ドル (※1立方フィート=一辺が30.48センチの立方体あたり)
※2018年8月15日以降、保管期間が365日以上の在庫商品に関しては、『② 長期在庫保管手数料』と新設の『③ 最低長期在庫保管手数料』のうち金額の大きい方が適用となります。
最低長期在庫保管手数料(Minimum long-term storage fees)
2018年8月15日に導入された新しい保管手数料です。
保管期間が365日以上の在庫商品が対象で、『② 長期在庫保管手数料』と『③ 最低長期在庫保管手数料』のうち金額の大きい方が適用となります。
・保管期間:365日以上
・手数料:0.50ドル(1商品/月)
『②長期在庫保管手数料』、または、『③最低長期在庫保管手数料』は、FBA倉庫が商品を受領した日にちを基準に計算され、保管料が発生した場合、アマゾンは『① 在庫保管手数料』と共に請求を行います。
Amazon FBA ラベリング依頼手数料
Amazon FBA倉庫納品時に、納品するダンボールにFBA倉庫納品用のラベルを貼り付ける必要がありますよね。そのラベル貼り付け作業はAmazonに委託する事ができるのはご存知でしょうか?
他の作業が忙しい方や、ラベリングが面倒だという方は、一度このサービスを利用されてみるのもよいかもしれません。
サービス提供対象商品
AmazonがFBAラベリングを行なってくれる商品は以下の通りです。
・商品状態:全て(新品、中古、コレクター商品、再生品)
・商品カテゴリー:メディア、メディア以外
・その他:商品に商品バーコード(GCID, UPC, EAN, JAN, or ISBN)がついている(貼付・印刷)こと
※禁止商品、制限対象商品、高額商品は対象外です。
貼付手数料は、1商品あたり、0.20ドル となります。
AmazonにFBAラベルの委託設定を行う方法はとてもシンプルですので以下の通りに設定してみてくださいね。
セラーセントラルにサインインします。
画像右上の『設定』をクリックします。
『FBAの設定』をクリックします。
『オプションサービス』タブの『編集』をクリックします。
商品ラベル貼付サービスは『出品者』になっていると思いますが、オプションサービス>編集をクリックし、『Amazon』を選択します。
更新をクリックします。
これで完了です!
Amazon FBA 納品不備手数料
Amazon FBA倉庫に納品したつもりでも、商品に不備が見つかって納品されていないケースがあります。この場合、FBA倉庫に納品しAmazonで販売するためには、該当箇所を修正する必要があり、その作業料としてAmazonに手数料を払う必要があります。
納品不備とは一体何?
納品不備とは、Amazon FBA倉庫へ納品貨物が到着した際に、以下のような不備が発見された商品の事です。
・何らかの理由で外箱ラベルがスキャンできない
・納品商品に破損が確認される
・納品数が異なる
納品不備に関しては、Amazonセラーセントラルから確認する事ができます。
納品不備 主な5つの問題パターン
納品不備に見られる問題のタイプとその内容をみてみましょう。
①商品ラベルに関する問題
FBAで販売される商品は送品コードにより管理されます。
そのため、基本的に商品ラベル(FNSKU またはUPC、JAN、EAN、ISBN など)の貼付が必須です。
もちろん、バーコードは読み取り可能であることが重要です!
納品不備商品は、Amazonにラベルを貼付を依頼することで、受領販売が可能な状態にすることができます。(※別途手数料が発生します)
商品ラベルに関する問題は以下のケースが考えられます。
・商品ラベルが無いケース
・商品ラベルが読み取れ無いケース
・外箱ラベルが無いケース
・外箱ラベルが読み取れ無いケース
・ユニットのラベルが間違っているケース
②梱包に関する問題
一部の商品は、破損や故障なく、ベストな状態で届けられるように、Amazonにより所定の梱包要件(=プレップ)が定められています。プレップを行わずに納品された商品、もしくはプレップがきちんとできていないと判断された場合は不備とみなされます。
その場合も、Amazonに作業を依頼することで、不備解消ができます。(※別途手数料が発生します)。
※初回納品時に納品不備があった場合:『初回納品時に問題のあった際の請求』に記載されている手数料が請求されます。
※2回目以降納品時に納品不備があった場合:『2回目以降に問題のあった際の請求』に記載されている手数料が請求されます。
梱包に関する問題は以下のケースが考えられます。
・商品が袋詰めされていないケース(packing)
・商品がエアキャップで包まれていないケース(poly bagging)
・商品がテープで補強されていないケース(taping)
ダンボールの梱包状態に関する問題
商品がAmazon FBA倉庫に到着した時に、安全性に関する問題が確認される場合です。FBA倉庫にはたくさんの貨物が毎日到着します。全ての貨物を可能な限りスムーズに処置し、販売開始へと進めるため、重量等のルールが設けられています。
貨物がFBA倉庫に到着した際に、Amazonが定める納品要件を守れていない場合、その貨物は不備とみなされ処置保留となります。
ダンボールの梱包状態に関する問題は以下のケースが考えられます。
・ダンボールのサイズが上限を超過しているケース
・ダンボール重量が超過しているケース
・FBA外箱ラベルがダンボールに貼付されていない or 複数あるケース
・不適切な梱包材を使用したケース
非取り扱い製品・禁止製品に関する問題
以下の商品はAmazon FBAでの販売が禁止されていますので覚えておきましょう!
・制限対象商品(FBAを通じた販売またはAmazonでの販売が制限されている商品のこと)
納品数が異なる問題
納品された商品の数量が、FBA納品の内容や数量と異なっているケースです。
納品数が異なる問題に関しては、以下のケースが考えられます。
・納品プランにない商品が混在していた場合
・納品数より受領数が多い場合
・配送先FBA倉庫を間違えた場合
・到着時に商品が破損した場合
納品要件に関する問題が繰り返し発生した場合には、FBA納品の作成や修正を行う機能が一時的に利用できなくなる可能性がありますので注意してください。
そのような状態に陥らないためにも、納品不備に関してもしっかりと意識的にチェックを行いましょう!
納品後は必ず追跡番号を入力します。
そして、FBA倉庫に商品が到着するとAmazonからメールで通知がくるので、メールが来たら、先ほどのページから配送状況を確認しましょう!
セラーセントラル、『在庫』>『FBA納品手続き』>『納品不備一覧』を選択します。
このページから納品を行なった商品の確認ができます。
Amazon FBA 返品・破棄手数料
Amazon FBA販売を行なっていると、不良在庫が発生してします事はあります。Amazonでは、FBA倉庫に不良在庫として眠っている商品の返品・破棄依頼を行うことができます。
Amazon FBA倉庫では、販売不可な状態である在庫に対しても在庫保管手数料が発生します。
これは不必要なコストで、知らぬ間に多額の保管手数料を支払ってしまっていた。。。という方も多いようです。
Amazon FBAでは、返品や破棄、清算など、商品の所有権を放棄する3つの選択肢があります。
① 返送
② 廃棄
③ 清算
返送・破棄・清算の手数料
Amazon FBA倉庫で不良在庫が発生し、商品の所有権を破棄する際にかかる手数料をご紹介します。
返送手数料
・標準サイズ: 0.50ドル(1商品あたり)
・大型サイズ: 0.60ドル(1商品あたり)
破棄手数料
・標準サイズ: 0.15ドル(1商品あたり)
・大型サイズ: 0.30ドル(1商品あたり)
清算手数料
・標準サイズ: 10%(1商品あたり)
・大型サイズ: 10%(1商品あたり)
所有権破棄に伴う手数料をまとめたものが以下画像となります。
※手数料は商品サイズによって異なります。
リードタイム
通常、上記の処置には10~14日かかります。
同様の依頼が増加する繁忙期(Amazonの場合、2月 , 3月 , 8月 , 9月頃)は、処置完了までに1ヶ月以上かかる場合もあります。
また、処置完了までは保管料が発生しますので、リードタイムを考慮して依頼しましょう。
「[2019年最新版]Amazon.com FBA手数料のまとめ」のまとめ
いかがでしたでしょうか?
なかなか売れない商品がFBA倉庫にある方は商品価格の見直しと併せてFBA手数料もしっかりと算出し、毎月どれくらいの手数料を支払っているのか把握してみてください。
今回の手数料はあくまでもAmazon.comでの料金体系です。
それぞれの国でFBA手数料は異なりますので注意してください。
2019年のAmazon輸出の成功の鍵はFBA手数料にあり!と言っても過言ではありません。
不必要な支払いは極力最低限に抑え、売上を伸ばしましょう!