
おはようございます、林です。
今日は「クラファン商談でよくある
メーカーの思惑」についてお話しします。
先日ある商談で、こちらから
「とりあえず100台分の20%だけ
デポジットを支払い、クラファン後に
実売数に応じて残金を払う」という
提案をしたところ、メーカー側も
すんなりOKしてくれました。
この条件、表面的にはこちら(Raiser側)に
とってかなり都合の良い条件に見えると思います。
・100台分の20%しか前払いしなくていい
・クラファンの売れ行きに応じて、
売れた分だけ支払えばOK
・売れなかったら最大80台分は払わなくてもいい
では、なぜメーカーはこんな条件を
飲んでくれるのでしょうか?
実はここに「メーカー側の狙い」や
「心理的な期待」があるのです。
メーカーにとっての最低ロット保証
この条件は、表面上「100台の注文」ですが、
実際には確約ではありません。
しかし、デポジットが発生する=少なくとも
一定のコミットメントはあるという証になります。
メーカーにとって、最も困るのは
「全く売れなかったからゼロです」という話。
20%でも先にお金が動くことで、
「この案件は本気だな」「少なくとも
何十台かは生産になるな」と考えます。
また、初回はリスクを取ってでも
「とにかくスタートさせたい」という想いが
強いメーカーは、あえてこのような
柔軟な条件を飲んでくるのです。
実はこういったクラファン向け商談では、
メーカー側も「将来的に定期発注が
入るのでは?」という淡い期待を抱いています。
初回がたとえ小ロットでも、
・プロジェクトが成功したら大きな再注文が来るかも
・他国展開にもつながるかも
・SNSやYouTubeで拡散されて知名度が上がるかも
そんな期待から、メーカーも
「将来の投資」として、やや不利な
条件でも応じることがあります。
一方で、「最初はいい顔をするけど、
後で請求が変わってくる」「MOQ未満は
やっぱり割増ですと言い出す」など、
後から話が変わるケースもあります。
ですので、契約書(英語での覚書など)で、
・最低生産数
・価格の確定タイミング
・残金支払いの条件
・生産開始のトリガー(全額支払後など)
を明確にしておくことがとても重要です。
私たちがELITERS CLUBで日々行っている
Zoom商談では、こうしたメーカー側の
“本音”も見抜きながら、どうやって
Win-Winな条件に落とし込むかが
重要なポイントになっています。
大切なのは「条件を勝ち取る」ことではなく、
継続的にビジネスを続けられる関係を築くことです。
クラファンは単発勝負ではありません。
小さく始めて、大きく育てていくために、
相手の思惑まで予測して商談に臨みましょう。
それでは今日も良い1日をお過ごしくださいね^^
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【日本語】
ご連絡ありがとうございます。
1点確認させてください。
返品理由It doesnt work in the USAとありますが、
到着した新品の商品を開封して
動作確認を行ったということでよろしいですか?
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↓
【英 語】
Thank you for your inquiry.
For the return reason, you indicated
“It doesn’t work in the USA.” Just to let
me confirm, does this mean you opened
the arrived new item and tested its functionality?
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━━編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. お盆が始まりますね!
日本の気温もお盆のあとは
落ち着いていけばいいですね。