Amazonのオーストラリアサイトは昨年12月に開設されましたね!
今では6000万品目を扱っているそうですが、それはAmazonのアメリカサイトの推定5億品目の足元にも及ばない品数です。
そのため、オーストラリアにいる顧客はAmazon.comが新たに設けたGlobal Storeで400万品目にアクセスできていたのです。
ですが、今年7月からオーストラリアにいる顧客はAmazonアメリカのサイトで買い物ができなくなくなりました。
「Amazonオーストラリアで出品してみようかな?」
「Amazonオーストラリアってどんなプラットフォーム?」
と思っている方のため、今回はAmazonオーストラリアに関する詳しい情報と併せてアカウントの開設方法をわかりやすく解説させていただきますので今後の参考にしてください。
目次
Amazonオーストラリアがスタート!
もうすでにご存知の通り、2017年12月にAmazonAustraliaマーケットプレイスが始まりましたね!
ただ、他の市場に比べるとまだまだ小さいので高品質な商品は少ないように感じられます。
また、品質のレベルに相応しない高い金額の商品も多いようですので、今後Amazonオーストラリアで販売しよう!と思っている方は以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。
- 高品質・高機能・高級品
- 気の利いた商品
多少金額が高くてもこれらのような商品は売れます。
ぜひこの機会にAmazonオーストラリアに流通していない上記商品をリサーチして販売してみてはいかがでしょうか。
なぜオーストラリアの顧客がAmazon.comで買い物ができなくなったの?
オーストラリアにいる顧客は自国のサイトAmazon.com.auへリダイレクトされ、同社の国際的なサイトであるAmazon.comはオーストラリアの住所に発送をしない設定となっています。
なぜこのような変更となったのか?
実は7月1日に施行されたオーストラリアのGST法の改正に合わせて、オーストラリアの顧客のための国際的ショッピングオプションが下記のように変わることになったのです。
つまり、年商75000AUD(オーストラリアドル)以上の企業から消費者が少額品目を輸入すると、それに対し10%のGoods and Services Tax(商品およびサービス税, GST)がかかるとのこと。
“Amazon税”と呼ばれるこの新しい施策は、Amazonなどの大きな海外eコマース企業が、すでにすべての販売品目でGSTを払っているオーストラリアの小売企業に与える影響への懸念により導入されました。
これまでは海外小売企業から買った品目が1000ドル以上だった場合に限りGSTが適用されていましたが、それに対し地元企業は、
「それではAmazonやeBayなど海外の競合他社にとって不公平に有利だ!」
と主張していたそうです。
オーストラリアのGST法に関する詳しい情報はGST on low value imported goodsで確認してみてくださいね。
Amazonオーストラリア販売アカウントを開設しよう!
Amazonオーストラリアで販売するためには、まず販売アカウントを開設しなくてはなりません。
Amazonオーストラリアトップページにある、
Sellをクリックします。
すると、
登録画面に移動します。
購読料は1ヶ月$49.95(GST含まない)ですが、いつでもキャンセルできます。
また、期間限定オファーとはなりますが、今新規セラーになれば最初の2ヶ月間は$49.95(GST含まない)の半額で利用することが可能です。また、3ヶ月目から6ヶ月間は無料で販売することができます。
まだアカウントを登録していない方はこの機会にセラーアカウントを開設しましょう。
Register now(今登録する)をクリックします。
「Amazonアカウントを作成」をクリックするとAmazonオーストラリアのアカウント開設画面が表示されます。
Your name:名前
Email:メールアドレス
Password:パスワード
Re-enter Password もう一度パスワードを入力
「Create your Amazon sccount」をクリックします。
Legal name(法人名)または個人名を入力し、Seller agreement にチェックをいれます。
「Next」をクリックしましょう。
Amazonオーストラリアで使用する予定の店名などを入力します。
登録住所の確認
Choose your unique business display name:ショップ名を入力
URL入力は任意ですが、ネットショップやサイトを持っている場合入力します。
SMSにチェックがあることを確認します。
Mobile number:国旗の部分で日本を選択します。スマホの携帯番号を頭の0を取って入力してください。
「Text me now」をクリックしましょう。
登録した電話番号に届いた数字6桁のPINコードを入力し、「Verify」をクリックします。
次に支払い方法を登録します。
あなたのクレジットカード情報を登録します。
「Next」をクリックしましょう。
FBAを利用するのが決定している場合はFulfirument by Amazonにチェックを入れます。
クレジットカード番号と有効期限を入力します。
あなたがAmazonオーストラリアで販売する予定の商品に関する上記質問に答えてください。
「Next」をクリックします。
あなたが販売する予定の商品カテゴリーを選択します。
これでセラーアカウントが開設されました!
セラーセントラルを確認してみよう!
Seller CentralをクリックするとSeller Centralのトップページが表示されます。
Sign into your Seller Accountをクリックし、あなたがAmazonオーストラリアのアカウントに登録したメールアドレスまたは電話番号とパスワードを入力しサインインします。
Amazonオーストラリアの売上を受け取る口座を登録します。
オーストラリア国内の銀行口座のみ登録が可能ですが、Payoneerがオーストラリア銀行口座にも対応していますので安心してくださいね!
【ペイオニア】
ペイオニアは、初期費用、維持費用は無料のおすすめのサービスです。<入金までの流れ>
①アカウント登録
②外資受取り 欧米企業かやマーケットプレイスから代金を回収
③登録銀行口座へ送金(最短1営業日)・年間維持費:0ドル
・入金受取手数料:0%
・送金手数料:0ドル
・送金方法:国内銀行からの送金
手数料の金額などから、ご自身に合った使いやすいサービスを選びましょう!
Amazonセラー確認のための書類提出
あなたが正式な Amazonセラーであることを Amazon側が確認する必要があります。
そのため、いくつかの書類を提出しなくてはなりません。
Applyをクリックします。
「Chose select your country」であなたが住んでいる国=登録した住所の国(Japan)を選択します。
国を選択すると書類を添付する画面が表示されます。2種類の書類が必要です。
①国または政府発行の身分証明書
日本に住んでいるなら日本のパスポートを提出します。米国で登録して米国の運転免許が有れば提出します。オーストラリアで登録してオーストラリアの運転免許が有ればそれを提出してください。
もし、オーストラリアのIDが無くて日本のパスポートしか無い場合は「アマゾンに登録した住所を日本に訂正してから」日本のIDパスポートを提出してください。
②登録した住所が確認できる銀行の取引明細書のコピー
アマゾンに登録した住所が確認できる銀行の取引明細書を提出します。
これらの書類を準備し、添付します。
メールアドレスを入力します。(不明点があればAmazonから連絡が入ります)
電話番号の入力は任意です。
詳しい登録方法の手順を説明している動画を見つけましたので、もしよければこちらの動画を参照してみてくださいね!
オーストラリア人の所得は高い!
オーストラリアの平均所得、約712万円(AU$80,498)だと言われています。
一般的に共働きが主流ですので、平均世帯収入は1,424万円です。また、高所得で貯蓄はほぼゼロ。
これがオーストラリアの標準だとされています。
そして、オーストラリアでは労働基準法を守らない会社や関係者に裁判所が罰金刑と支払い命令を出すそうです。政府がしっかりと対応しているのは素晴らしいですね。
不払い残業代を受け取るために本人自らが民事訴訟で争わないといけない日本とは雲泥の差です!
高所得者が多いオーストラリアであるがために起きる問題があります。それは、「オーストラリアには浪費家が多い」ということ。
特にボクシングデーセールなど、商品価格が大幅に低くなるセール前には政府が「本当に必要なものだけを購入するように!誇大宣伝に便乗しないで!」という注意を消費者にしているそうです。
Amazonオーストラリアに出品できない商品
大きく分けて以下3つのNG商品がありますので覚えておくとよいでしょう。
輸送NG商品
郵便局が輸送を受け付けてくれなくて輸出ができない、つまり配達できない商品
オーストラリアNG商品
輸送することは可能であるがオーストラリアで通関できない商品、またはAustralia国内で販売できないオーストラリア国内事情によるNG商品
アマゾンNG商品
輸送やオーストラリア国内での販売も問題ないがアマゾンが販売を禁止している商品
今まで問題なかった商品がいつの間にかNGになっていたり、逆に今までNGだったのがOKになっている商品もありますので参考程度にしてください。
Amazon輸出のメリット・デメリット
最後に Amazon輸出のメリットとデメリットを紹介したいと思います。
Amazon輸出のメリットは?
仕入れが国内転売と変わらないのであれば日本で売っても同じではないのか?と思うかもしれませんが
Amazon輸出ならではのメリットがたくさんありますので一つ一つ見てみましょう。
ライバルが少ない
多くの方は日頃から感じているかもしれませんが、国内の転売だと参入障壁が低く、価格競争が激しいというのが現状ですよね。
一方Amazon輸出は英語など参入障壁が他の転売に比べると高いため、競争相手が圧倒的に少ないというメリットがあります。
また国内だけで売るのと比べ、全世界のAmazonへ販売ができるのでビジネスの規模では有利です。
日本製品は人気があり少し高い値段でも売れやすい
日本製品は性能や品質が高いので海外では非常に人気がありますので、日本で売るよりも少し高い値段に設定しても売れやすいです。
Amazonの集客力・販売力は圧倒的で、人気商品でカートを獲得できれば、飛ぶように商品が売れていくこともあります。アメリカのAmazonは日本の市場の10倍と言われていますので、売れやすさも単純に10倍になると言えますね。
消費税の還付が受けられる
国内で仕入れて、海外のAmazonで販売する場合、商品の仕入れの段階で消費税を支払っていますよね。
この消費税ですが、仕入れた商品を使用せずにそのまま転売すると、消費していないので税金を支払う必要がありません。そのため、海外で販売して売上が確定したら、その商品の仕入れる際に支払った消費税を国から返してもらえます。
これはAmazon輸出の最大のメリットです。
つまり、単純に消費税の8%の税金が戻ってくるので8%引きで仕入れができる、という意味です。
Amazon輸出のデメリットは?
Amazon輸出にはメリットだけではなく当然デメリットもあります。
登録方法がややこしい
Amazon輸出では、海外のAmazonに販売用のアカウントを持つことになりますが、初心者や英語が苦手な人にとって、この登録が第一関門になります。登録画面は英語で記載されているので、少々難易度は高めだと思う方が多いです。
海外への送料が高い
国内での取引とは違い、海外へ商品を送る際、送料が割高になります。販売価格や送料の設定を上手にしないと赤字を発生させてしまいます。
出品者自身で発送するのか?代行業者のサービスを利用するのか?の判断力も必要になってきます。この辺りの仕組みを理解するのに、ある程度の時間が掛かりますので焦らないようにしてくださいね。
事前に申請が必要な商品カテゴリーがある!
Amazon輸出をする場合に事前に申請が必要な場合がありますので、あなたがこれから販売しようとしている商品カテゴリーが以下に該当しているかどうか、仕入れる前に必ず確認して下さいね。
【申請が必要なカテゴリー】
・Clothing, Accessories & Luggage:服、アクセサリー、カバン
・Automotive Parts:自動車部品
・Entertainment Collectibles:コレクター向けエンタメ商品
・Gift Cards:ギフトカード
・Jewelry:ジュエリー
・Industrial & Scientific:産業・科学関係
・Sexual Wellness:アダルト
・Shoes, Handbags & Sunglasses:靴。ハンドバッグ、サングラス
・watch:時計
・Sports Collectibles:コレクター向けスポーツ用品
・Motorcycle & ATV:バイク、4輪バギー
上記のように、申請が必要な場合がありますので何でもかんでも売って良いというわけではありません。
今Amazonオーストラリアが熱い!Amazonオーストラリアアカウント開設方法のまとめ
いかがでしたでしょうか?
Amazonオーストラリアがスタートした時点では Amazonから招待状が送られてきたセラーのみ Amazonオーストラリアに登録することができましたが、今であれば誰でも登録することができます。
Amazonアメリカである程度の実績・経験を積んだ方は、この機会にライバルが少ない Amazonオーストラリアにアカウントを開設してみませんか?